エンディングノートのページ

エンディングノートとは

  • 自分自身の人生の最期をどのようにしめくくるか‐どんなエンディングを演出するのか、その考えをまとめる ことから、実際にできる手配を自分で済ませておく終活において、自分の想いや希望、考えといったものを整理しながらまとめ、記録するツールとして活躍する のがエンディングノートです。2011年にエンディングノートを題材とした映画「エンディングノート」(砂田麻美監督)が公開されたこともあって、さらに 認知度の上がっているエンディングノートですが、現在、書店店頭などでもいろいろなエンディングノートが発売されています。元々は死後、あるいは介護が必 要な状態となった場合などに家族の負担を減らすことを目的としたものでしたが、自分らしく生き、自分らしい最期を迎え、そして自分の姿を遺し伝えていきた いという終活の需要にあわせ、最近のものはそれぞれ記載の項目にしたがって記入していくことで、自分の考えを整理しながら、こんな時にはこうしてほしい、 といった希望を洩れなく整理して伝えていくことができるものとなってきています。 現在様々なエンディングノートが発売されていますので項目は一律ではありませんが、主な項目としては次のようなものが挙げられます。

    (1)財産管理・相続に関係するもの

    (2)医療・介護の希望に関係するもの

    (3)葬儀・お墓の手配状況、若しくは希望に関係するもの

    (4)自分史まとめに関係するもの

    言わば人生の棚卸しとも言える終活において、まとめるエンディングノートの項目は多岐にわたっています。そして、それらの項目に記入していく中で、親や夫 婦など、身近な人のことにもかかわらず意外と知ってもらえていなかった、などということの多さに驚かされるかもしれません。 まずは考えの整理を始めるために、エンディングノートを使って自分自身の中での新しい気付きや発見を探してみてください。
  • エンディングノートと遺言書の違い

  • エンディングノートにまとめられた終活の記録は、言うまでもなく自身の意思として尊重されるべきものです。そして内容も多岐にわたるものが多いので、さまざまな想定にもとづいて自身の希望を身内や近しい人に伝えてくれるものとなるでしょう。
    しかし残念ながら、エンディングノート自体には法的な拘束力が無いうことにも留意しなければなりません。終活ということを考えたとき、お葬式やお墓のことはもちろん大切ですが、一方でやはりなかなか避けて通れないのが、相続や財産分与といったお金にまつわることです。終活を行う中で、財産のことについてもしっかりと考えを整理する段階はまず必要ですし、そこにエンディングノートを活用した終活をすることの意味があるのですが、エンディングノートという名前があらわす通り、いわゆるまとめノート的な性質のものでもあるので、その内容を法的拘束量のあるものとするためには、加えて法的に有効な文書(例えば遺言書など)を用意しておく必要があります。折角の終活を通じてきちんと整理した内容でも、例えば財産にかかわることなど、法的に有効な遺言書などの書類がなくては、残された方がエンディングノートに書かれた意思通りにすることができないものもあります。
    エンディングノートを残すと共に、専門家に確認するなどして、エンディングノートに書いたことを家族が実行するのに何か問題がないか、一度確認をしておくと良いでしょう。