Rockをもて仏教す Part7

ロックの歌詞から面白いなあと感じるところを切り取って、そこだけ勝手に仏教解釈をしてみます。今回は中高時代から好きなんだか嫌いなんだか、なんだか判別できないのですが今でも聴いてしまうGuns N’ Rosesから、アコースティックがかっこいいPatienceです。
 
Said woman, take it slow
Things will be just fine
You and I’ll just use a little patience
 
Said sugar, take the time
‘Cause the lights are shining bright
You and I’ve got what it takes
To make it
 
We won’t fake it
Never break it
‘Cause I can’t take it
 
Patience=忍耐ってのは仏教ではKṣānti=忍辱とも言いまして、六波羅蜜という実践修行の1つになります。すごい!ガンズは忍辱を実践していたんだ。歌詞全体の内容としては、まあ彼女に振られちまったという結末なんでしょうが、母に諭されているかのような調子なのが可笑しいというか、可愛いですよね。
 
人生は思うようにはいかない、だから四苦八苦の連続なんです。でも、それは自分自身の心の問題以外の何ものでもない。思うようにいかないのは、道理を曲げてでも思うようにしたいという勝手さ、自己都合に生きる愚かさの象徴です。ガンズ、と言うかアクセル・ローズはよくライブをドタキャンしたそうだけど、だからこんな歌詞が出てくるのかも。
 
2人に何があったのか、それは私には分かりません。でもどことなく、彼女のほうは達観しているように思えますね。わがまま小僧をあやしているかのようです。苦しみは自分自身の問題とはいえ、そうだと理解してもどうにもならないときもありましょう。そんなとき、私はこの曲を聴くと救われたような気になるのです。

 
 
善福寺 住職 伊東 昌彦

 

善福寺の公式サイトはこちら