街の風景 変わらないものと変わるもの

街の風景に気を留めてみることはありますか?

 

通勤や通学で毎日通っているところなど、普段全く気にも留めていたつもりのなかったものが、意外なほどに強く心にのこっていたりすることに、久しぶりにその場所を訪れて気づかされる経験は誰しもがもっているものではないでしょうか。

 

あれ、ここにあったベンチの形が変わっている、あ、あの店まだ元気に営業してたんだ、ここによく座って話したよなぁ、看板は違うけれど同じ駐車場、いつもの角を曲がったところにあった自動販売機…などなど、意外と細かなところを覚えているのは、体が覚えているから、なのかもしれません。

 

街の様子は、規模やスピードにそれぞれ違いはあっても、時と共に変わっていきます。毎日のなんでもない景色、長年通いなれたその場所を通るのが今日で最後だな、なんて日に、ふと懐かしく感じてしまうことなんてありませんか? たとえその日にはそう感じなくても、いつかきっとそう感じる日がくると思います。あぁ、もう飽き飽きした、と思うくらいの景色にかぎって、何だかんだ記憶にのこっていくものだと思うのです。デジタル化が進んだ今は、写真も残しやすいですよね。何気ない普段を、そっとのこしておいてみてください。忘れた頃に、忘れられないたくさんのものがそこにつまっていることに気がつくかもしれないですよ。

 

L1013688-1-1

 

終活支援サイト『のこす記憶.com』がお届けする『のこす記憶.comコラム』では、日常生活の何気ない一コマから、のこし伝えていきたい記憶を不定期更新で綴ってまいります。