平成から令和へ 新しい時代に向けての挨拶

平成から令和へ、元号が変わり新しい時代を迎えます。明治以降、一世一元の制が定められ天皇一代につき一元号と定められていますが、それまでは吉事を理由とする祥瑞改元や大飢饉など凶事に際しその悪しき影響を断ち切るために行われた災異改元など、新たな天皇の即位が必ずしも改元の条件とはされず、極めて短期間で改元が行われたこともしばしばでした。
 
歴史を紐解き始めれば、この元号、改元に関する事柄だけで、そこに映し出される実に様々な時代背景を垣間見、それに連なる膨大な歴史の頁を開くことになりますが、この長い歴史の中にあっても、平成から令和への時のように、これだけ多くの国民が予め元号が新しくなることを知り、気持ちの上でも予定されている変化として捉えるということは、おそらくなかったことなのではないでしょうか。
 
しかも改元の時期は、今年は10連休10連休と言われてきたゴールデンウィークを挟んでのタイミング。もちろん様々なお勤めの事情などによりお休みではない方も多くいらっしゃいますが、カレンダー通りお休みの方にとっては、連休明けは新しい元号で、という、何か新しい時代の到来を感じさせるようなスケジュール感にもなっている様です。連休前の最終出勤日に、何かしら滅多にこない大型年末年始休の様に感じられた方も少なくないのではないでしょうか。
 
仕事納めに恒例の『よいお年を』の挨拶の変わりに『よい時代を』なんて声をかけあって連休入りされた方、令和の仕事始めはどのような挨拶から始まるのでしょうね。
 
ひとりひとり全ての人が、安心して過ごして行ける『令和』となり、その中で紡いでいかれる想いをのこしつたえていける時代となることを願います。

 
終活支援サイト『のこす記憶.com』がお届けする『のこす記憶.comコラム』では、日常生活の何気ない一コマから、のこし伝えていきたい記憶を不定期更新で綴ってまいります。