双六の時間とスマホ育児

スマホ育児に関するニュースを最近よく目にしますよね。メリット、デメリット、発育への影響懸念や育児への負担軽減の側面など、賛否両論です。

 

スマートフォンの便利さ、うまく活用することで子どもの教育ツールともなったり、ちょっと手が離せない時に子どもの相手をしてくれたりと、核家族化の影響などから家庭でも人手が足りない傾向のある現代社会において、もはや必要不可欠なデバイスのひとつと言えるでしょうか。

 

スマートフォンに限らず、社会全体のデジタル化の波は、一昔前のアナログアイテムをデジタル化することもまた進めるきっかけとなっているかと思います。居間にボードをひろげて家族や友達で回りを囲んで遊んだ、いわゆる双六タイプのゲームなども、デジタルで遊べるようになったもののひとつかと思います。デジタル化のお陰で、ひとりでも遊べるようになったり、またゲームの進行自体に一定の制御がかけられることで、なんと表現したらよいのでしょうか、カチカチと正確にプレイを進めやすくなった側面もあるかと思います。

 

でも、思い返してみると、昔は大きな子が小さな子にルールを教えながら楽しんだり、アナログゆえの曖昧さが、却ってゲームを円滑に進めるコツを学ぶ機会につながったりと、人と人とが同じゲーム盤を囲みながら、ゲームを通じてゲームそのもの以外のことも教えたり教えられたりがあったと思います。社会勉強といったら大袈裟でしょうか、でも、そんな縮図がそこには実際にあるのだと思います。

 

みんなで車座になってゆっくりとゲームを楽しむ―もしかしたらちょっと贅沢な時間の使い方と思われるかもしれませんが、楽しみながら触れ合いながら学べることって、意外と多いことに驚かされるかもしれませんよ。

 

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終活支援サイト『のこす記憶.com』がお届けする『のこす記憶.comコラム』では、日常生活の何気ない一コマから、のこし伝えていきたい記憶を不定期更新で綴ってまいります。